10.マラリア (熱帯熱マラリア) |
症状 |
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(初期症状)
一定の潜伏期間の後、悪寒、体の震え(伴わない場合もある)と共に体温が上昇し、1~2時間持続する。
その後、
悪寒は消え、体温はさらに上昇し、顔面紅潮、呼吸切迫、結膜充血、嘔吐、頭痛、悪心(胸がむかむかする、吐き気がする)、筋肉痛、関節痛などが起こり、4~5時間続くと発汗と共に解熱する。
これを“熱発作”と呼ぶ。
治療が開始されない場合の熱発作の周期
・熱帯熱マラリア →
不規則
・3日熱マラリア&卵形マラリア → 48時間(1日おき)
・4日熱マラリア →
72時間(2日おき)
但し、感染初期では発熱が持続する傾向が多い。
熱帯熱マラリアは他のマラリアと異なり、高熱が持続する傾向があり、発熱に伴う症状が強く、不規則に発熱し、解熱時も健康感がない。
早期に治療を開始しないと、血中の原虫数が急激に増加し、意識障害、急性腎不全などを併発し死亡することもまれではありません。 |
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対処方法 |
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バリ島以外の島に行った後、上記のような症状が出た場合にはただちに診察を受け、抗マラリア薬による適切な早期治療の開始をお勧めします。 |
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予防 |
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現在、バリ島内での感染報告はありません。しかし、ジャカルタなどの大都市、ジャワ、バリ島の主なリゾート地を除いて、インドネシア全土に年間を通して存在しています。
特にサーフィンやトレッキングなどでバリ島以外の島(ロンボク、スンバワ、スマトラ島など)に滞在予定の方は、マラリア予防内服薬の服用をお勧めしています。
マラリア予防内服薬は、目的地に行く1週間前から服用を始め、滞在中、そして帰って来てから後2週間、1週間に1錠ずつ服用する必要があります。
予防内服薬にも何種類かあり、服用後は直射日光を避けなければならない薬などもありますので、ご自分にあった薬を処方してもらう事が大切です。
街中のドラッグショップで手に入る薬は、日本人には危険な副作用が出る場合があり、お勧めしません。マラリアの予防内服薬は、BIMC
HOSPITALに常備されておりますので、お気軽に日本人スタッフまでお問い合わせ下さい。
予防内服薬以外のマラリアの予防方法
・蚊に刺されないこと。虫除け剤などをこまめに使うよう心掛ける。
・肌を露出しない服装(薄手のものはダメ)も効果があるでしょう。 |
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原因 |
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ハマダラカ属の蚊に吸血されることにより感染する。マラリア原虫を持つ蚊に吸血され、マラリア原虫が人体に寄生することによって引き起こされる。 |
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