ブドゥグルに「ブラタン」という湖があります。火山の火口が湖になったものです。
ブラタン湖にお寺が1つ建っています。
見た目にとても印象的な寺院で、名前を「ウルンダヌブラタン」と言います。
メングイの王様が1633年に建てたものです。
カメラの被写体としても、名のある寺院ですが、それ以外にこの寺院のたたずまいに理由があります。
寺院そのものは湖畔にあるのですが、一部が湖の中に、まるで浮かぶようにして建てられています。
一見すると、別院といった感じですが、その部分に11層の塔が1つと、3層の塔が1つ並んで建っていまして
このタワーのたたずまいに独特の魅力があるのです。
奉られているのは「デウィダヌ」という湖の女神です。
水に緑の深い神様ですから、バリで農業をしている人々は、長く雨が降らないとここにきて雨乞いをします。
1年に1度湖の水面が上昇して寺院の中にまで水が入ってくるといいます。
そして、それは湖が女神のために寺院を清めるのだと信じられています。
水面が上がるのは、もちろん雨季です。
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